「余分な程に完全」

この展示は12ヶ月がテーマで、それを体感してもらう為に
いろいろ新しいことをしました

1から12まで並んだ絵の一つに対し一つの音を付け
(音は12ヶ月にまつわる音で、フィールドレコーディングなど自然の音でできています)
黒い線で絵と音の設計図、全てをつなげ一体化した空間を作りました
12枚の絵=12ヶ月ということを感覚でとらえてもらいたかったからです

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”図録”を作ったことも初めてでした

解説を配ったのもその一つ↓

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「余分な程に完全」とは”12″を表す言葉である。
(十分よりも少し多く、満足する数を超えて余分な程にたっぷりな数。十二分)

この展示は”12の絵”と+αでできている。

これら12枚の作品は、昨年1年間担当した冊子「星星峡」の表紙12ヶ月の絵を集めたもので、
(実際は8ヶ月で冊子が終了したため、新作を4枚足して、12ヶ月とした。)
抽象的だがそれぞれの月のイメージを持って描いていた。

今回の展示で、何月号という表紙から解放された絵は一つの作品として自立したが、
12ヶ月という意味を少なからず残す。
その残り香のような季節を一つの絵に一つの音で表現した。

音はその月のイメージや絵の直接的な印象から成り、

空間にある線で記された図は
絵と音の関係性を表した
展示の脳内設計図である。

12枚の絵はそれだけでも成り立つが、
表紙の12ヶ月という記憶を表す音と、
頭に描いた純粋な設計図を記した空間で
余分な表現とともに
完全になる。

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今回、Nidi galleryさんにとてもお世話になりました
また沢山の方に来ていただき本当にありがとうございました

これからもいろいろな形の展示をやっていこうと思っています

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