exhibition archive

「moment room」 2020

   

nidi galleryでは、約2年ぶり4度目となる画家・狩野岳朗の個展を開催いたします。 狩野岳朗の抽象画は、木を観察し、枝葉を描くことから始まりました。ライフワークとなっている野外での木々のスケッチで、心象を蓄え思考を巡らせています。これまで狩野は、その心の内側に蓄えた心象を取り出し、それが消えないうちに描き上げ、瞬間を形にしてきたと語ります。今回の作品群では、その閃いた瞬間に得たものを、より淡々と出し続ける「持続した意志」とも捉えられる取り組みによって描かれ、繊細ながらも揺るぎない世界が表現されています。 白、グレー、薄いブルーなどの淡く控えめな色彩の機微、絵具の質感やボリューム、陰影のリズム。個々の作品の存在感と共に、作品群全体から有機的な繋がりが感じられ、ギャラリー内には詩的で心地良い空気が広がっています。新たな表情を持った狩野岳朗の最新作を、ぜひこの機会にご堪能ください。

nidi gallery

「klein garten」 2020

   

「In the city」 2019

  at  arflex Tokyo
  at  arflex Nagoya
  at  arflex Osaka
  at  arflex Tamagawa
  

  「ハチやアリには超個体と言われる全体意識があるという。
  多数の個体から形成され、それらが一つの生物的な総合体であるという感覚だ。 個々の行動は巣が望んでいる活動なのだと。
  仮に私を含めたこの都市が一つの有機体の塊だとすると、私の選択もまたこの大きな塊の何かしらの意思が降り注いでいるのかもしれない。」


  

「Field Sketch Modified」 2019

   

二人の絵描きがドイツにある郊外の村に一週間滞在する。 自然に溢れたその村で彼らは写生を行う。 この展示は彼らの滞在の記憶と言えるのかもしれない。 風景を観察し、線や形、色、目には見えない何かを描く。 ただ自然を写し描くのではなく、世界を構成する視点のひとつがそこに現れる。
阿部寛文 | 狩野岳朗


Two Japanese artists stay in Gerswalde for a week and create artworks that are inspired by the local scenery. This exhibition is the materialized memory of their stay: They observe the nature and landscape and sketch lines, shapes, colors and invisible things. Beyond field sketching, the exhibition displays a certain view of the world.
Hirofumi Abe | Takero Kano


「Mitsuami」 2019

   

“MITSUAMI” means “three strand braid” in Japanese.Three artists weave one story in Gerswalde.三人の作家がひとつの物語を編む。
Drawings by Hirofumi Abe
Paintings by Takero Kano
Ceramic arts by Terumi Ishigami


「不透明な交換」 2018

  at  ON READING
  at  babooshka

「untitled」 2018

   

nidi galleryでは、約2年ぶり3度目となる画家・狩野岳朗の個展を開催いたします。これまで表現の一役を担っていたセオリーや言葉から一旦離れ、心の奥底にある曖昧な感覚を、より純粋に形にしたいという表明で題された「untitled」。ある種の束縛から解き放たれ、新たな模索により描かれた作品からは、瑞々しいエネルギーが感じられます。本展では、初のギャラリーでの滞在制作による作品を含む約12点の最新の油彩画を発表いたします。


   

For the first time in two years, Nidi Gallery is proud to present its third edition of the artist Takero Kano’s solo exhibition. “Untitled” is a brief separation from the theory and words that play a role of Kano's expression up until now; it is a declaration of the desire to put into pure form the vague feelings at the bottom of his heart. These works are painted free from some kind of restraints and with a new sense of exploration, and they give a fresh energy. In this exhibition, we will present 12 of Kano's latest oil paintings, including his first works produced while in residence at a gallery.


nidi gallery

「Look into」 2018

  at  EDANE
  at  SEWING TABLE COFFEE SO Lei
  

  「ルーペを覗き込んでいると、ふと眼下の木片と自分の境が分からなくなったりする。
  なんだか何かが連続しているようだ。」

  自分が普段見ている近景と、一部を覗き込んだ世界とを描き続けることで、その”何か”に近づけないだろうか。
  > 全体 (near distance - 近景)
  > 部分 (microscope eyes - 拡大視)

「対岸の主観」 / 「Subjectivity of the other side」 2018

  

  「私から見たら 私以外は その他だが、 自然側から見たら どこまでが自然なんだろう」

  木の枝を観察し、樹皮や葉を拡大したり、時に遠くから見る。
  そういったことを繰り返していると自分と目の前の木の間には隔たりがあるようだが、連続している、といった感覚を持つことがあった。
  それをより体感するために対象の中に入ってみたくなり、山の中で絵を描いた。

「分岐する思考」 / 「Branching thinking」 2017

  

  「一つの気持ちが整理され、思考が分岐した。 その形は枝のようだ。
  ある次元から見ると人間は樹枝のような生かもしれない。」

  決定  選択  同意  妥協
  中止  継続  別離  虚無

「乳青がかった地図」 / 「Milky blue map」 2017

   

  内部(自)を観察し、外部(他)と共通する意識を浮かびあがらせる。
  形は共通認識の言語ではなくなり、無意識下で記号としてのちに外部と共有され、それら個体の熱に加わる。

  私は立ち枯れた冬木の屈曲した枝構造を見ていた。ある画家の晩年言ったイノチという言葉がそれと折り重なったように思えた。
  やがてそれは枝から掌の溝へ、地形へ、微細な生き物の形、動き、フラクタル構造、宇宙、
  私という一個体と大きな生命との共通を考えることになっていった。
  形ある物から事象へ、物事を動かしている流れを知りたい。すると画面のそれは筆を持つ個体の純粋な思考と共鳴する必然性があった。
  それは学問のように思えた。

「Here is Somewhere」  2017

   

  普段見ている文字は無意識に意味が入ってくるが、
  そうでない文字は時折ただの形として見えてくる。
  絵もまた描いた本人にしかわからない記号のようなものだとすると、
  絵を見るということは未知の言語を読むようなことかもしれない。


「EDANE NEXT DOOR 冬の旅 分岐点」 / 「EDANE NEXT DOOR Winter trip, branch point」 2016

「B卓の注文」 / 「Order of B table」 2016

   

  人は喫茶店で、隣の席の会話や素振りを意識してしまう。逆に隣の人に自分が意識されていることも意識しているように思う。
  A卓の会話がB卓のテーブルの話の発端になったり、B卓の料理を見て、A卓の人が同じ料理をオーダーする、というように。
  自己と他者が微妙な距離感をとりつつ、時にその境界線を越えお互いが影響しあって過ごす場所での相互作用について考察し
  その状況下で作品を制作。
  すなわち、喫茶店で隣の席を意識し/されながら、できた作品を ''喫茶店'' で展示する。
  また、作家は展示期間中しばしばこの ''喫茶店'' を訪れ、隣の席で絵を描く人として、他者の意識に浸透する。

   Live「浸透深度」 青木隼人(音楽)x 狩野岳朗(ペインティング)x nicolas(料理)

「SIDE DISH COMPOSITION」  2016

   

  生活 と 絵画
  食べるもの 、見える景色 、いる場所 、そばにある絵
  わたし は なに で構成されているのだろう

  「なにを食べますか」  「なにが見えますか」  「どこにいますか」  「壁にかけているものはありますか」

「ポストにこれが届いていた」  2015

   

  狩野岳朗  鈴木いづみ  益永梢子
  企画者がひとつの投げかけとして指示書とお菓子を前置きもなく郵送し
  それを作家が解釈し、作品にする。
  制作内容については事前に打合せや話し合いをおこなわず
  行為への反応が形になるようにすすめた展示となっています。
  企画:伊藤裕美(IONIO&ETNA)